黄金のじゅうたん

晴天に誘われて、また例の Kačina(カチナ)城の庭園で半日を過ごした。

広大な原っぱを囲むように森(日本人の感覚からすれば、チェコの森はほぼすべてが「林」だ)があり、放射状に道が伸びていて、「あっちに行くと何があるのだろう・・・」とワクワクする。

気分まかせでその中のひとつを進むと、どんづまりにパッと開けたのは一面の菜の花畑。

ちょうどこのとき空が曇っていて残念!青空とのコントラストは見事だ。

チェコで菜の花畑が急激に増え始めたのは10年ほど前だったか。バイオマス燃料の原料となるため、政府が栽培を奨励しているためだ。

この時期、耕作面積のおよそ15%にレモンイエローの花のじゅうたんが広がる。

しかしこの菜の花、確かにきれいではあるが、土壌の栄養分を吸い尽くしてしまい、ほかの作物が育ちにくくなるなどの弊害で、批判の的でもある。

現首相の Andrej Babiš(アンドレイ・バビシュ)が、バイオマス燃料の国内最大メーカーを所有する実業家でもあるため、菜の花は Babišovo zlato(バビシュの黄金)などと揶揄されている。

近づいてみればわかるのだが、菜の花はこのくらい寄り固まって咲くと、ムッとする臭いがある。麦畑などではよく見かけるシカやノウサギも、近寄らないのだそうだ。

ちなみに、「日本では菜の花のつぼみをおひたしにして食べる」と言うと、皆「エー、あれ食べられるの⁉」とびっくりする。

林道の脇をのぞくと養蜂箱があって、ミツバチの大群が、遠くで響くバイクのロードレースのような音をたてていた。

チェコでは養蜂がさかんで、森のはずれや原っぱで養蜂箱をよく見かける。

庭の広い家では趣味のようにしてやっている人も多く、「自家製ハチミツあります」の看板が下がっている家に行けば、1ビン(1キロぐらい?)1000円以下で売ってくれる。味は濃厚で、これを知ってしまったらもう市販品は買えない。

さて明日(5月11日)は、コロナ対策の緩和がまた大きく進む日だ。

初等学校の7年生以上(日本の中学校にあたる)と高等学校では、人数を制限しマスク着用で授業が再開される。

レストラン、カフェなどの飲食店は、屋外テラス席のみ座って飲食できるようになる。(わが町ではすでにこの週末から、テラス席で飲み食いしている人たちがいたが・・・)

美容院、床屋、ネイルサロンなども営業再開する。

2か月近く髪が伸び放題で困っている人があふれ、美容院などは1か月先まで予約がいっぱいだそうだ。

この週末、町を歩いていて、人々の気分がどんどん緩んでいるのを感じた。

スーパーや小売店などではもちろん誰もがマスクをしっかり着用し、消毒に励んでいるが、屋外で常にマスクをしているのは半数ぐらい、残りはアゴにかけたり、中には完全に外している人も。

感染者の増え方が非常に緩やかになったことをふまえて、政府も明日から、マスク着用義務を早く切り上げるかどうかの議論を始めるそうだ。

最後に、久しぶりのマスク・コレクションをどうぞ。

教育相のチェコテレビ出演画像である。背後に映っているのはチェコ教育史上の偉人のどなたかであろうが、その像もマスクを・・・

最近はこちらの慣れもあるのか、あまり面白いマスクが目につかなくなった。

これで着用義務がなくなったら、ちょっともの足りなくなったりして?

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