草むらにひそむ小さな脅威と、またジョークをすこし

コロナ以来、我が家の庭と化した Kačina(カチナ)城の庭園。

こんなだだっぴろい原っぱが庭だなんて・・・贅沢。

さすがにここまで広いと草刈りは無理のようで、来るたびに伸びて今はヒザぐらいの丈、じきにダニが増えてくると、草をかきわけて原っぱを突っ切るのもちょっと怖くなるだろう。

蚊に刺されることはあまりないチェコの夏の脅威はマダニだ。普通のチェコ人並みにアウトドアを楽しむ生活を送っていると、夏のあいだに大体2回ほどは噛まれる。

ひざの裏やわきの下、鼠径部など皮膚のやわらかいところに噛みつき、血を吸う。すると1ミリくらいの体がどんどんふくらみ、アズキぐらいになることもある。気づかなければ満腹になるまで離れないが、たいていは着替えやシャワーのときに気づいて、あらいやだ、とらなくちゃ!ということになる。

これがまた厄介で、以前は「油をたらして時計回りにマッサージすると自然にとれる」などと言われていたそうだが、油で窒息したダニが毒素を出すとかで、最近はダニ専用の殺菌・除去液を使うのが一般的だ。

除去液をダニの上からたらすと3分ほどで白濁し、固まったところをダニもろともはがす。それでもとれない場合はピンセットを使うが、皮膚ぎりぎりのところから抜かないと、牙(?)が残ってしまう。私も以前、うまく抜けなくて医者に抜いてもらったことがある。

何がそんなに怖いかというと、このマダニ、脳炎などを媒介するのだ。後遺症が残ったり、運が悪いと死に至ることもある。ダニ媒介性脳炎にはワクチンが有効だが、「私、ダニのワクチン受けたわ」という人にはまだ会ったことがない。

だから初夏から秋口にかけては、ダニも防げる防虫スプレーをシュッシュしたり、草むらに入らないようにしたり、それなりに対策が必要なのだ。

さて・・・ダニの話だけで終わるのもアレなので、今日はまたチェコのジョークを紹介したいと思う。

とにかくなんでも笑いの種にしてしまうチェコ人のこと、ジャンルは山ほどあるが、まずは「おツムの弱い女性」の代名詞である「ブロンド女」のジョークをひとつ。

 ブロンド女が電器屋にやってきて、「このテレビをいただけますか?」と言った。

 すると店主が、「いや、ブロンドの女性にはお売りできません」と言う。

 翌日、怒ったブロンド女は髪を黒く染めて、また同じ店に行った。

 すると店主の答えは昨日と同じで、「ブロンドの女性にはお売りできません」と言うのだ。

 「わたしがブロンドだって、なぜわかるんです?」

 「だってこれはテレビじゃなく、電子レンジですから。」

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お次は世界共通のテーマ、「姑」モノを。

ちなみに日本では「ヨメとシュウトメの確執」が有名だが、チェコでは姑に困らされるのがムコである、という基本知識が必要だ。

 「おや、新車を買ったんですか。古いほうはどうなりました?」

 「いや、ドアロックがこわれたもんでね。」

 「なぜ修理に出さなかったんです?ドアロックぐらいで、車を買い替えることもないでしょうに。」

 「そりゃあ、修理したかったですよ。でも姑が中に座ってたもんでね。」

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最後はほかでもない日本人をネタにしたものを2つ、ご紹介しよう。

日本人モノにはタイプが2つある。まずは、チェコ人が日本語の響きに対して抱くイメージを材料にしたもの。

 日本語で、「チェコの道路」のことを何と言うか?

 サマヤマ。

チェコ語を知らない人が聞いても「?」である。

「サマヤマ」は samajama = samá jáma(穴だらけ)なのだ。

こういう子音+母音の音がつらなると、日本語っぽいということらしい。

チェコの道路が穴ぼこだらけ、という事実も織り込まれている。

ちなみに、日本語で労働者のことは「マコヤコパコ」(makojakopako = maká jako pako、バカみたいに汗水たらす人)というらしいですよ。

日本人モノのタイプ2は、日本人の性質を揶揄したものだ。

 IBM社で、部品のいくつかを日本で製造する案が浮上した。手始めに、日本のあるメーカーに試験的に製造してもらうことになった。その際、「1万個あたり3つまでの不良品を許容する」という条件をつけた。

 納入された完成品には、このような手紙が添えられていた。

「我々日本人にとって、アメリカのビジネス流儀は理解しがたいものがあります。しかしながら弊社は契約条件に従い、部品1万個あたり3個の不良品を作成し、納品させていただきました。ご満足いただければ幸いです。」

日本人の正確さ、精密さとクソまじめさで、チェコのジョークに貢献できているようである。

「アメリカ人は・・・」「ロシア人は・・・」といった国籍や民族、人種をネタにしたものは往々にしてかなりキツいジョークで、ここで紹介するのがはばかられるものも多いが、そんな中で日本人モノは穏やかなほうだから、まあ、喜んでいいのかもしれない。

なかなか草刈りの進まない町中の原っぱでは、レンゲやシロツメクサも元気だ。

家にあった、共産主義時代のレトロなグラスに差してみた。

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Ako

チェコ在住15年を超えた40代女です。海外にいて「出身はどちらですか?」の問いに「東京です」と答えると、なぜかいつもガッカリされるのはなぜなんでしょう。好物はトマトと胡桃ゆべしです。

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