花とマスクのイースター

チェコは今がいちばん、花のきれいな季節。

暖かくなるのが遅い分、色々な花が一斉に咲く。

レンギョウ、スイセン、チューリップ、そして私のお気に入りはこのナシの花だ。

日本の桜のように、どこにでもある訳ではないけれど、白い花がたわわに咲き誇る様子は桜にひけをとらない美しさだと思う。

さて、今週の月曜日(4月13日)はイースターの祝日だった。

キリストの復活を祝う日ではあるけれど、キリスト教が伝わるより前の、土俗的な習慣も残っていて、チェコではクリスマスに次ぐ人気の祝日となっている。

具体的にどんな習慣かというと・・・

イースターの月曜日の朝、男性が pomlázka(ポムラースカ)という、柳の枝を編んで先にリボンの飾りをつけた鞭で、女性のお尻をたたき、女性はそのお返し(?)に、用意しておいた色付きの卵を渡す、というものだ。

なぜそんなことをするかというと、まあ色々な言い伝えがあるわけだけれど、pomlázka という名称が pomladit(若返らせる)から来ているという説が有力だそうで、要するに女性が柳の枝のようにいつまでも若々しく、みずみずしく柔軟にあるように、ということらしい。

ちょうど花が咲きほこるこの季節、春の訪れ=生命の誕生=若々しい女性という象徴的なつながりに、キリストの復活が重なったのだろうか。

この「お尻ペンペン」は、主に家族や友人の枠内で行われるものだが、男性だけでグループを組み往来に繰り出して、家々を回ったり、行き会う女性を「ペンペン」したりすることも多い。

地方では特に、男性に卵だけでなく強い酒をショットグラスに入れてふるまう習慣があり、このイベントが高人気なのもうなずける。

しかし!緊急事態宣言下とあって、今年のイースターはお祭り騒ぎなし、家々の訪問もなし、ペンペンは自宅で!という政府のお触れが、だいぶ前から出ていた。

そんな中、近所に住む友人が、「実際にペンペンしないけど、せめてそのふりだけでも・・・」ということで、出がけにうちのアパートの入口まで息子二人をよこしてくれた。

彼女の思いつきのおかげで、今年はこんなかわいいメンズが来てくれました。(今年の流行に乗りマスク姿。)

イースターあたりから、先週の晴天とはうってかわって気まぐれな空模様となり、火曜日には雪までちらついてびっくり。

晴れてきたらそれっとばかりに公園へ。

でもこんな有様で、すごすご引き返す破目に・・・

外へ行くのにいちいちマスクをするのがかなり億劫だ。

なんと、現在の政府予想では、夏休みの終わり(8月末)までマスク着用義務は続くだろう、とのこと。

チェコといえども、真夏はそれなりに暑いのだ。いやーあの暑さでマスク?ちょっと想像しただけで大変そうだ。

我が家のぬいぐるみたちだって、苦労している。(クマ2匹はマスクを兼用)

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Ako

チェコ在住15年を超えた40代女です。海外にいて「出身はどちらですか?」の問いに「東京です」と答えると、なぜかいつもガッカリされるのはなぜなんでしょう。好物はトマトと胡桃ゆべしです。

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