お出かけルポ:Botanicus(ボタニクス)

忙しさにかまけて、ずいぶん久しぶりの更新になってしまった。

世界の潮流に乗り遅れまいと(?)、チェコもここ数週間でまたぐんぐんと感染者数を伸ばし、地域によってはイベントの制限や屋内マスク着用義務の復活など、毎日のニュースチェックが欠かせない日々が戻ってきた。

しかし7月、8月はバカンスのシーズン。国境制限が緩和されたのをいいことに、今がねらい目とばかりにクロアチアやギリシャに向かうチェコ人もいることはいるが(海のないチェコの人々に最も人気なのがクロアチアだ)、今年はチェコでもやはり国内旅行が推奨されている。詳しくは知らないが、政府がクーポンを発行する宿泊施設もあると聞いている。国内の人気観光地のホテルやペンションは、軒並み満員だとか。

国内なので日帰りで出かける家族連れも多く、普段は中国語やロシア語、ドイツ語が飛び交う人気スポットも、今年はほぼチェコ語一色だ。

我が家は週末、プラハから車で東へおよそ40分の Ostrá(オストラー)という村にある Botanicus(ボタニクス)の庭園に行ってきた。

庭園のHPはこちら↓(英語)

https://botanicus.cz/en/

『ボタニクス』、自然派コスメに詳しい方ならご存じかもしれない。

私がチェコに住み始めた15年ほど前には大人気で、プラハ以外の町にも販売店があり、チェコみやげの定番といえば「ボタニクスの石けん」だった。

それが次第に規模縮小し、店舗数も今はこの庭園内とプラハの2軒だけになってしまった。

日本では根強い人気があり、公式オンラインショップもあってハーブを原料とした石けんや基礎化粧品などが販売されているようだ。

日本のボタニクス・オンラインショップHPはこちら↓

http://www.botanicus-shop.jp/

で、そのハーブの栽培と製品の製造が行われているのが、ここオストラー。

同じ敷地内に「クラフト・センター」と庭園があり、一般公開されているのだ。

入場料(大人99コルナ=約470円、子供60コルナ=約280円)を払い、さらに「グロシュ銀貨」を購入する。

これは銀が豊富に採れた中世のチェコで製造され、中央ヨーロッパで広く使用された硬貨だが、ここで購入するのはもちろんプラスチックのおもちゃである。

「クラフト・センター」は中世の街並みを模し、昔の工芸を体験できるつくりになっていて、時代感を出すために支払いもこの「銀貨」で行う、という仕組みなのだ。

退園するときにまた精算が必要だったりしてちょっと面倒ではあるが、大の大人がおもちゃのお金でお買い物する様子はほほえましく、遊び心があっていい。

「クラフト・センター」の入口を入ると、こんな風景だ。

革細工の店、石けんの店、針金細工の店などが昔風の軒構えで並ぶ。

下の写真は「縄細工の店」で、左側の写っていないところ(肝心なところが写っていない…)に大きなハンドルがあり、縄づくりを体験したい人がそのハンドルを回し、おばさんが手に持っている道具を向かって左にずらしていくと、4本の紐がよじれていってあっという間に縄ができる、という仕組みだ。

お次は石けんづくりの体験。

すでに用意してある石けんの素材に、好きな乾燥ハーブを混ぜて型にはめ、ぎゅっと押してできあがり、という何のことはない体験だ。

ちなみに我が家は今回、先ほどの縄づくりと、銅板に「グロシュ銀貨」の模様を圧印する体験、子供と一緒の人形づくりにチャレンジした。

ほかにも紙の手すき体験、砂金すくい、陶芸など様々な体験ができる。

体験料は2グロシュから5グロシュぐらい、1グロシュが10コルナ(約50円)なのでそれほど高くない。

お腹がすいたら、中世のパブ風レストランへ。

セルフサービスだし使い捨ての食器だったが、味はおいしかった。

ジャガイモと根菜のスープと、すりおろしたジャガイモのおやきを賞味。

食べて外に出たら雨が降ってきたので、逃げ込んだ先が今度はクレープ屋さん。

デザートがわりにイチゴジャムとサワークリームのクレープで満足。

雨があがってぶらぶら歩き出したら、放し飼いのクジャクを発見!

喜んで追いかける子供たち。あわてて逃げるクジャク。

するとここに勤務しているらしいおじさんが、「こわがるから追いかけちゃダメだよー」と諭し、ベンチに座ってお弁当のパスタを食べながら、クジャクにも分けてやっている。

クジャク、ケチャップ味好きなのかな…

さて、「クラフト・センター」はひととおり見たので、お次は庭園へ。

1999年に創設されたこの庭園は、製品に使うハーブなどを栽培しつつ、一般の人々の目も楽しませるつくりになっていて、「ラベンダーの庭」「修道院風の庭」「野菜の庭」など様々な区画があり、工夫をこらしている。

ボタニクスの創業者夫妻の夫のほうがイギリス人だったそうで、チャールズ皇太子が植樹している写真も飾られていた。

全体的に手を加えすぎないイギリス風庭園の印象だが、芝生は丁寧に刈り込まれ、ここでピクニックしたらどんなに気持ちがいいだろうと思う。(そういえばだいぶ前にしたことがあった!)

奥のほうに進むと、生垣でつくった迷路もあり、子供たちが歓声をあげて駆け回っていた。

すべて有機栽培、エコな管理をモットーにしているそうだ。

4時間ほど滞在し、帰途に就く前に立ち寄ったのはもちろん直営ショップ。

一歩踏み入れると、ハーブの香りにうっとりする。

主力製品の石けんから、フェイシャルケア、ヘアケア、ハンドケア製品、果てはジャムやハチミツにいたるまで、ここで栽培され製造された製品がずらりと並んでいる。(店の外では有機栽培のジャガイモやズッキーニも売っていた。)

あれもこれもカゴに入れて、といきたいところだが、チェコ人の金銭感覚だとかなり高価な部類に入るだろう。

下の写真で、上のほうに陳列されている大きめの石けんだと1個150コルナ(約700円)くらいした。フェイシャルクリームなどはさらにその2倍以上する。

下の段に小さめの石けんが安売りで60コルナになっていたので、3つ購入した。

大人も子供も楽しめ、美味しいものもあり、美しい庭園でリラックスできる Botanicus、しばらく国外には行けそうもないし、また近々来ようねと語りながら家路についた。

アバター

Ako

チェコ在住15年を超えた40代女です。海外にいて「出身はどちらですか?」の問いに「東京です」と答えると、なぜかいつもガッカリされるのはなぜなんでしょう。好物はトマトと胡桃ゆべしです。

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