「コロナドラマ」はじまる

最終更新日

Comments: 0

散歩をしていると、ふと心をひかれる一角に出合う。

崩れかけた壁の向こうは昔、どんな家が建っていたのだろう。

この石段を上がると何があるのだろう。ちょっと怖いような気もしてやめた。

壁の向こうからあふれるように咲いているライラック。

———————————————————-

さて、やっぱり、というか、ついに出ました「コロナドラマ」。

このコロナ騒ぎをチェコ人がテレビドラマか映画にしないわけがないと思っていた。

5月4日月曜日午後9時10分から、”Láska v čase korony”(『コロナ期の愛』)初回の放映。たった20分間のショートストーリーではあったが、クスクス笑いながら楽しんで観た。

ドラマが始まる前に、まずプロデューサーと脚本家が、透明な四角い筒のようなもので頭部をすっぽり覆った奇妙なかっこうで現れてびっくりした。

「緊急事態宣言下の規則を厳守し、出演者間の感染を防ぎつつ、視聴者の皆様から表情が見えるようにするため、このようなモノを考案し撮影に挑んだ。」とクソまじめな顔で説明するところもまた、確信犯的にウケを狙っている。

そして実際にすべての登場人物がその透明シールド(?)を着けてドラマが始まるのである。

40代ぐらいの夫婦と、高齢夫婦、その妻の方の学校の生徒であるティーンエージャーの男の子と、3つの年代の人間関係が交錯する設定になっている。

初回はコロナの感染者がチェコでも出始め、政府が緊急事態宣言を発令し、集団感染のあった町や村を閉鎖した頃の話だ。

40代夫婦の妻は、コロナ騒ぎに焦って買いだめに走る夫に辟易する一方で、ヨガのインストラクターと婚外恋愛の進行中だ。

年配の女教師は、妹の家に泊まりで行っている最中にその町が集団感染で閉鎖されてしまい、家に帰れない。

一人残してきた耳の遠い夫を心配して、同じアパートに住む自分の生徒に食料を届けてくれるよう電話で頼むが・・・

その少年は両親が休暇でイタリア(!)に行っているのを幸いに、学校をサボってオンラインゲーム三昧。緊急事態宣言のことすら知らない有様だ。

20分なのでそれぞれの人物像や関係が分かってきたところで終わってしまったが、最後のシーンは40代夫婦の妻に愛人がいることがばれてしまい、大ゲンカになって夫に追い出されそうになる。妻は愛人に電話をかけ、「今からあなたのところへ行くわ!」と叫ぶのだが、途端に表情が凍りつき、電話を置く。「彼、(感染疑いで)自宅待機なんだって・・・」勝ち誇ったような顔の夫。

第1話はこれでおしまい。第2話以降は視聴者からの体験談をもとに、ストーリーが進んでいくそうだ。

何でもユーモアの種にしてしまうチェコ人の特技が発揮されている。それに俳優さんたちが本当に、うまいのだ。演技が自然でうならせる俳優さんが、いったいこの国にはどれほどたくさんいるのだろうか。今回も、特別有名な人が出ているわけでもないのだが、皆あの透明シールドを着けて大マジメで迫真の演技、ああおかしい。次回からも楽しみだ。

チェコの雑草の王様、イラクサ。ちょっと市街地を外れると、舗装されていない道端にわんさか生えている。

公有地の草刈りは町の仕事なのだが、コロナのせいで今年はそれもおろそかになり、あちこちの道端や駐車場が草ぼうぼうだ。

このイラクサ、ちょっと触っただけでもチクチクといやーな痛さが続く。蚊に刺されたように腫れることもある。葉を上下から挟むようにすれば大丈夫だが、歯のへりと茎はダメ。

アンデルセンだったか、イラクサで布を織るという話があったような・・・?考えただけでも痛そうな話だ。

でも実は薬草としての効能があり、イラクサのハーブティーはアレルギーに効くらしい。実際知り合いの日本人で、秋から数か月これを飲んで、翌年にほとんど花粉症が出なかった人がいる。

湯がいておひたしのようにしても美味しいとか。でもあのチクチクを思うと・・・ちょっと試す勇気がない。

アバター

Ako

チェコ在住15年を超えた40代女です。海外にいて「出身はどちらですか?」の問いに「東京です」と答えると、なぜかいつもガッカリされるのはなぜなんでしょう。好物はトマトと胡桃ゆべしです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

コメントする